フッ素樹脂加工やアルマイト加工のように曲げるとはがれるようなことはありません。
こんにちは。BLOG EMMARINIでは、廃棄時の環境負荷が大きいフッ素樹脂をキッチンツールで使わずに済むように、アルミに薄くて透明なセラミックスコーティングを処理する技術を紹介しています。この技術は特許取得して有償で特許開放しています。最近のブログではアルミ平板を沸騰水道水で黒染め描画して後からこのセラミックスでコーティング保護する方法を紹介しました。こうすると平板は、描画だけでなく、曲げてお皿にしたり、熱に強いのでグリル皿やフライパンにしたり、熱をよく伝えるので製氷解凍に利用したり、親水性で汚れが落ちやすく食洗器に対応(中性洗剤推奨)したりできるので多機能食器として使うことができます。
特にアルミ平板をあらかじめ焼きなまして柔らかくしておけば、手だけで曲げられるようになります。手で曲げられる食器としては錫板が良く知られていますが、アルミだと、金属コストが1/10程度になるだけではなく、軽さや先述の多機能が得られますので従来にはなかった食器の楽しみ方ができそうです。
ご紹介している技術の特長は「アルミが曲がる」ではなく、「セラミックコーティングがアルミと一緒に曲がる」です。
投稿で「曲がるアルミ食器」のタグをつけてしまいましたが、正しくは「アルミ食器に曲がるセラミックコーティング処理した」です。アルミが曲がるのは当たり前で、焼きなましをすればさらに曲げやすくなることも当たり前です。ただ、錫のように曲がるアルミ食器がなかったのは、アルミが曲げにくかったからではなく耐食性が足りなかったからです。つまり、食品の酸やお湯との接触で腐食したり変色したりするためでした。
耐食性の改善のため、食器では通常アルマイト処理がされていますが、この処理は耐食性確保には少なくとも10ミクロンの厚みが必要で、この厚さでは処理の後に曲げると亀裂が発生してはがれてしまいます。また、フッ素樹脂を塗装する方法もありますが、樹脂自体は柔らかいので曲げ加工に追随できますが、いかんせんフッ素樹脂の密着性はよくない上に、前述の廃棄時環境負荷が問題になってしまいます。EMMARINIのセラミックコーティングは1ミクロン以下の薄さでもアルミをしっかりと保護し、アルミと化学的に結合(アルミノシリケートが形成すると考えられる)するため密着性もしっかりしています。このため、曲げに追随することができます(ただし、深絞り成形には対応できません)。
手で曲がるアルミ食器の応用例を紹介します。和食の盛り付けにもぴったりです。











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