【脱フッ素】環境負荷の大きいフッ素樹脂はやめて、鉄フライパンでSDGsしませんか。

当ブログエマリーニでは廃棄時の環境負荷が大きいフッ素樹脂を使う変わりに、透明なセラミックスをコーティングした鉄、アルミフライパンを紹介しています。ただコーティングしただけではつまらないので、これら金属を自然に着色して絵や文字を描く技術も紹介してきました。今回は、鉄フライパンにステンシル技法を使って文字や絵を描く方法を紹介します。

① 磨いた鉄をバーナーであぶると四三酸化鉄(Fe3O4)が生成して銀→茶→紫→青→水色と変化します。いわゆる黒錆(黒皮)ですが、結構きれいな発色です。

左のようにワイヤーブラシで鉄板を磨いて汚れや樹脂を落とします。古いフライパンでもかまいません。右のように銀色の鉄が露出するまで磨きます。仕上げの平滑度はお好みで結構です。

左のようにバーナーであぶっていると鉄が茶色くなってきます。右のように炙り加減で色が違ってきます。お好みに加熱してください。おすすめは紫から青です。焼きすぎると水色になってしまうので、その時は後述のサンポールで洗うとリセットできます。

② ステンシルシートを張り付けて、はがせるマスキング塗料をスプレーします。

左のようにステンシルシートをスプレー糊で貼り付けます。タトゥーシールも使えます。右の写真のようにはがせる塗料をスプレーします。

左はステンシルシートを剥がしたところです。猫がはがせる塗料で黒くなっています。さらに、右のはがせるペンを使うと、文字を足すこともできます。

③ ラッカーをスプレーしてレジストにします。レジストには後述の酸によるエッチングを止める役割があります。はがせる塗料を剥離するとその部分のレジストはなくなり、エッチングができるようになります。なんとなく半導体製造工程みたいです。

左のようにラッカーをスプレーします。クリアは透けて見えるので扱いやすいです。右がスプレー終了したところです。クリアなので見た目の変化はありませんが、しっかりとカバーされています。

左はマスキングのはがせる塗料を剥いでいるところです。この上のレジストも一緒に剥がれます。濡れたスポンジでこすると簡単です。右は剥ぎ終わったところです。レジストはクリアですが、模様はぼんやりと見えます・

左のように修正は油性の3D盛りペンを使います。右のように修正します。

④サンポール(塩酸)を使ってレジストがない部分の鉄の着色をエッチングして脱色します。秒で色が変わりますのでドラマチックな工程です。残ったレジストははラッカー薄め液で除去します。

左がトイレの洗剤サンポール。塩酸が10%以下なので劇物に該当しません。これをスポンジにタップリしみこませます。右はサンポールで拭いた後です。秒殺でレジストがない部分が脱色されて鉄の銀色になります。腐食が速く進みますので、すぐに水で洗い流します。

左がラッカー薄め液です。右がレジストのラッカーを取り除いた後です。数回ふき取ってきれいにします。

⑤すぐにさびてしまいますので、仕上げが必要です。鉄板を調理に使わないときは、ラッカーなどでクリア塗装します。調理に使うときは食用油(オリーブオイル)を塗っておきます。

調理に使う場合は、調理中も保管中も常に油で覆われているようにしてください。洗った後もすぐに油を塗ってください。調理中の火加減は中火以下にしてください。温度が上がりすぎると、油が茶色くなるのに加え、鉄自身も酸化されますので銀色の部分が茶色くなります。塩分や酸分があるので調理物は決して放置しないでください。焦げ付いた場合はメラミンフォームを使用してください。研磨剤を使うと模様が削れてしまいます。

とにかく鉄はさびやすいので注意深くご使用ください。このように鉄フライパンは手入れが大変なので、エマリーニでは油の代わりに透明なジルコニアでコーティングしています。ジルコニアはセラミックスの一種で、防錆、耐熱、耐薬品、耐摩耗性に優れているため、一度コーティングすれば鉄フライパンのお手入れが簡単になります。フッ素のように環境負荷が大きくありません。くっつきにくさについては前投稿に記載しています。

ジルコニアコーティングした完成品です。ジルコニアは屈折率が大きいので青が深くなります。

こちらは白黒反転したものです。はがせる塗料の代わりに、レジストのラッカーをスプレーするとできます。作業工程が少ないのでこちらは簡単です。