アルミメスティンを黒染めで描画して透明セラミックコーティングします。水拭きできれいになるので、キャンプで環境にやさしくなります。
当ブログEMMARINIでは、アルミニウムの黒染め技術と透明セラミックコーティング技術を利用して、絵や文字をデザインしたフライパン、メスティンや雪平鍋について紹介しています。この技術は今まで一般の方々に実施していただくには少々難しかったのですが、最近簡単にできる方法が見つかりました。今回は、メスティンでの実施例を紹介します。ここで登場する透明セラミックコーティングは親水性で、油よりも水になじみやすいため、油汚れが水拭きだけできれいになるという特長があります。これはキャンプで洗剤や油で環境を汚さないという大切な点につながります。これら技術を紹介して、みなさんにかっこいいメスティンを自作して楽しんでいただければ幸いです。
自作メスティンの作品例です。市販のメスティンに黒染め、透明セラミックコーティングしています。
過去の記事はこちらです。
[洗剤不要、水洗いできれいになる】年季風メスティンを作成しました。親水性セラミックコーティングで、お手入れ簡単です。 | Blog EMMARINI
【メスティンアート】 メスティンに猫の絵を描きました。調理面の内側にも可能で、安全に料理に使うことができます。 | Blog EMMARINI
自作マニュアルはこちらです。アルミフライパンや雪平鍋での実施例でアルミメスティンにも適用できます。
メスティンにはアルマイト加工品とアルミむき出しのまま品があります。アルマイトは剥がす必要があるので、まま品がおすすめです。
[SDGsフライパン】フライパンを自分で再生してみませんか? | Blog EMMARINI
アルマイトとの比較はこちらです(雪平鍋での実験)
[アルマイトとセラミックコーティングを比較】雪平鍋でお手入れのしやすさを比べてみました。 | Blog EMMARINI
ご飯を炊いてもくっつきません。
セラミックスでご飯を炊けばくっつのではないかと心配される方がいらっしゃるかもしれませんが大丈夫でした。
ご飯を上手に炊くには「蒸らす」(蓋をしたまま冷却する)ことも非常に重要です。このようにすると、水蒸気が冷却されて水となり、これが親水性表面では水膜となって、ご飯との間に入ってくっつかなくなると考えられます。しかし、熱いうちに蓋を取ってしまうと、水がなくなってしまうためくっついてしまいます。急いでいるときは蓋を取らずに鍋の底を冷却するのが正解です。自然に帰らないフッ素コートを使う必要なんてありません。自然に帰って砂になるセラミックであれば、使い方さえ知っていればくっついたりしません。キャンプには自然回帰が一番ですよね。