アルミフライパンをご自身で研磨、装飾、リコートして再生してみませんか?実際に料理にも使えます。
当ブログエマリーニでは、アルミフライパンを水道水で黒染めして安全な透明セラミックコーティングで保護したフライパンアートを紹介しています。このうち、透明セラミックコーティングは従来は一般の方々には技術的に難しかったのですが、どなたでも簡単にできる方法が見つかりました。そこで、皆さんにこの技術を紹介して、アルミフライパンを長く、楽しみながら使っていただけたらと思いました。
今回は、古くなったこの装飾アルミフライパンを、もう一度研磨、黒染め装飾、透明セラミックコーティングして再生する方法を紹介します。これはご自身で、簡単にフライパンが物理的に破壊されるまで繰り返すことができます。フッ素樹脂コーティングのように環境に大きな負荷をかけません。SDGsを楽しむことができたらと思います。
ここからがマニュアルです
プロセス概略
研磨(汚れや旧塗膜を取り除く)→ステンシルでマスキング→透明セラミックコーティング→マスキング除去→透明セラミックコーティング焼き付け→沸騰水に浸漬して黒染め(透明セラミックコーティングされていない部分は染まらないためステンシルの模様ができる)→必要に応じて彫刻、修正→全体を透明セラミックコーティングして保護→出来上がり
準備するもの
アルミフライパン中古品(新品も可)、スコッチブライト研磨布(もしくはサンドペーパー、研磨ビット)、中性洗剤、メラミンフォーム、ステンシルシートと貼り付け用の糊、ラッカースプレー、油性マーカー、水道水、ガスコンロ、ラッカーシンナー、ティッシュペーパー, セラミックコーティング液をしみこませた塗布用紙(上記ブログショップでご購入いただいたもの)
プロセス詳細
参考文献
1.手作りフライパンマニュアルのトップページはこちらです。他の制作方法マニュアルも紹介しています。どうぞご参考にしてください。
[オンリーワンフライパンを手作りしてみませんか?】 | Blog EMMARINI
2.アルミままと、透明セラミックコーティングのくっつきにくさの比較動画です。目玉焼きをノンオイルで作りました。このセラミックコートだと250℃に予熱してから卵を入れ、取り出すときに底を冷却すると剥がれます。アルミままではくっついてしまいます。油のないパリッとしたきつね色に焼けた白身が実にうまいです。
3.沸騰水道水による黒染めの動画です。早送りされています。実際は30分くらいです。
4 黒染めは水道水中のカルシウムと鉄分で黒くなりますが、水道水にこのようなミネラルはごく少量しか含まれていません。それなのにこのように真っ黒になるのは、不思議な現象です。写真はピカピカに磨いたアルミ表面を黒染めしたものを太陽光下で斜めにクローズアップ撮影したものですが、黒は虹色の成分がが集まってできているのかもしれません。