ドラゴン中華鍋作品を販売することにしました。龍の転写に苦労しましたが、料理には結構使いやすいです。

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30cm アルミ中華鍋にドラゴンの絵をアルミの自然発色で描き、表面を透明なゾルゲルセラミックスで保護しました。ドラゴンのうろこも光って見えます。食品衛生法適合で、実際の調理に使用できます。

過去のブログでアルミの中華鍋にドラゴンの絵を天然の黒色化反応で描いたものを紹介しました。これを何回も実際の調理に使ってみて「これは行けるのではないか」と思いましたので、先行発売の桜模様のフライパン同様、作品を販売することにしました。この記事をお読みいただいてご関心を持っていただければ、Baseに販売サイトを作っていますので、お越しいただければ幸いです。

従来のアルミ中華鍋、鉄中華鍋、フッ素樹脂コートとの比較表を作成しました。

項目ドラゴン中華鍋
(当作品)
アルミ中華鍋
(当作品の土台)
鉄中華鍋
(伝統ある中華鍋)
フッ素樹脂加工
中華鍋
外観銀白で料理がよく見える。絵が楽しい銀白で料理がよく見える。絵はない。黒くて、料理が見えにくい。黒くて料理が見えにくい。
高温300℃ OK 炒め物に向く300℃ OK 炒め物に向く300℃ OK 炒め物に向く260℃限界 炒め物に不適
重さ鉄より軽い鉄より軽い重いので、鍋を振るのがきつい。鉄より軽い
くっつきにくさアルミよりもくっつきにくい。予熱すれば油がなくても良い。予熱と油が必要予熱と油回しが必要。そもそも油がないと錆びてしまうので油使用が大前提。非常に良い。予熱と油がなくてもくっつきにくい。
熱伝導非常に良い。余計な水分を飛ばしやすい。半面、取っ手が熱くなる。非常に良い。余計な水分を飛ばしやすい。取っ手が熱くなる。アルミほどには良くないが、アルミよりも高温に耐えられる。
悪い。熱衝撃にも弱い。
耐金属へら、研磨剤絵が削れるため、使用禁止。シリコーン製へら、メラミンフォームを使用。使用可。傷がついたところで不都合はない。使用可。傷がついたところで不都合はない使用禁止。傷がつくとくっつきやすくなる。
お手入れ洗浄親水性で、アルミよりも汚れが落ちやすい。汚れは落ちにくい。汚れは落ちにくい。逆に錆びやすいため油を落としてはいけない。撥水性で、汚れは落ちやすい。
皆、長所短所がありますが、ドラゴン中華は、絵を守るための透明ゾルゲルセラミックスコーティングで、新しい特徴が出てきました。汚れは親水性でも撥水性でも落ちやすくなることが知られています。中間の中途半端だと落ちにくくなります。一般的に、セラミックスは親水性、フッ素樹脂は撥水性を示します。

ドラゴン中華鍋は、絵が描けること、300℃使用可能、軽さ、くっつきにくさ、熱の伝わりやすさ、汚れの落ちやすさが長所です。しかし、金属へらと研磨剤は使えず、ここはフッ素樹脂と同じです。

中華鍋の金属光沢をバックに絵を描いてかっこよくしたいのは作者のこだわりですので、ここは堪忍してください。300℃使用は、中華の炒め物では絶対必要と思います。フッ素樹脂はこれをやると破壊されることが欠点になります。鉄の欠点は重いことだと思います。正直、振るのがきついです。薄くすれば軽くなるのでしょうが、強度が下がるなどの不都合が出てきます。アルミ単独では手入れのしにくさが欠点になります。アルミニウムは化学結合性が強く、酸とアルカリにも弱いので洗剤に制限があります。ドラゴン中華は、透明保護コーティングで上記の問題を解決できるのですが、金属へらと研磨剤が使えません。コーティングはセラミックスではあるのですが、より硬いものには削れてしまいます。しかし、最近は皆さんフッ素樹脂コーティングの取り扱いには慣れていらっしゃいますので、これと同じようにしていただければ充分です。

ドラゴンのアップです。球面へのステンシル転写はとても難しいですが、何とかやってみました。ドラゴンのおなかに切れ目があるのはこのためです。
中華鍋の全体像です。市販品に描画しています。鍋の部分の直径は30㎝あります。
先行発売の五輪桜模様のアルミフライパンと並べてみました。桜と龍でアジア的雰囲気があります。しかし、個人的にはイタリアンを作るのにも適していると思います。
桜と龍でキッチンの壁を飾ってみました。