調理しても描画が消えません。赤錆も防いで、食材もくっつきにくくなっています。

当ブログエマリーニでは実用フライパンに透明セラミックコーティングを用いて描画する技術を紹介しています。今まで、アルミフライパンで成功していましたが、ついに鉄でできるようになりました。鉄の問題は、アルミと比べてセラミックコーティングが密着しにくいため、コーティングが調理しているうちに剥がれて描画が消えてしまうことでした。この問題がようやく解決できたので、作品と技術を順次紹介していきたいと思います。

写真のような作品ができました。

市販の鉄フライパンを磨いて銀色にしたものにマスキング材で図柄を描き、残りの部分を加熱して黒錆で黒くします。マスキング部分を取り除くと元の銀色になりますので図柄がくっきりとします。フライパン全体を透明なセラミックコーティングで保護しています。
加熱で黒錆をつけているところです。温度が上がるにしたがって酸化被膜が厚くなり、光の干渉効果で銀→茶色→紫→青→水色(後で黒になる)に変化していきます。雪だるまなどのマスキング部分は温度が上がっても銀色のままになります。黒だけでなく、紫と青も美しいです。
こちらの作品は、ステンシル技法でマスキングしてみました。
こちらは彫刻で描画しています。左が鉄製で、右がアルミ製です。鉄は加熱して黒くしますが、アルミは沸騰水で黒くします。黒くしてから図柄を彫刻して元の銀色を露出させます。仕上げに透明セラミックコーティングで保護します。アルミと鉄では別の材料を使います。

今後も情報をアップデートしていきます。また、右上のメニューボタンから他の記事もご覧いただけますので、ぜひ覗いてみてください。