今の冷凍餃子は、水なし油なしでも羽根つきできれいに焼けるようになっています。ただし、これはくっつきにくいフッ素樹脂加工(テフロン)などでの話と思われます。手順説明ではくっつきやすいフライパンは油をひくことが推奨されています。しかし必ずしもそうではない。フッ素加工ではないフライパンでも、うまく冷凍餃子を焼く方法を紹介します。
うまくいくのは、ステンレスフライパンと当ブログエマリーニのアルミフライパンです。どちらもフッ素加工されていません。動画をご覧ください。
油なしでの手順は以下の通りです。ポイントは予熱で、あとは説明書通りです。
1)油をひいていないフライパンを250℃に予熱します。コンロの自動温度調節センサーで自動的に弱火になると約250℃です。(説明書には予熱しないとありますが、非フッ素樹脂加工では予熱しないとくっついてしまいます。)
2)油をひかないで、餃子を凍ったまま並べます。この時、餃子が浮くような感触がします。ライデンフロスト効果によるものでしょう。
3)中弱火にして蓋をして4~5分蒸し焼きにします。火が強いままだと焦げ付きます。説明書通りにします。
4)蓋を取ります。予熱しているので既にこんがりと焼けた羽ができています。
5)へらで餃子をはがします。簡単に剥がれます。お皿をかぶせて反転します。きれいなこんがり羽根つき餃子ができました。
6)フライパンにもくっついていません。
注意事項
1)フッ素樹脂、セラミック、アルマイト加工フライパンではやらないでください。高温予熱と凍った餃子による急冷でフライパン表面がひびわれする恐れがあります。鉄フライパンは油をひかないとさびる恐れがあります。アルミフライパンままではくっつきやすくなります。アルミフライパンはステンレスやエマリーニの表面加工処理よりも化学反応性が高いためと考えられます。
2)今回の実験では味の素社の冷凍餃子を使いました。すべての冷凍品でうまくいくとは限りません。
3)エマリーニのフライパンはステンレスよりも軽いので、お皿にひっくり返す時が楽です。