透明セラミックコーティングで保護しているため、お手入れが簡単で傷がつきにくくなっています。

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当ブログEMMARINIでは、アルミフライパンを沸騰水道水で黒染めして、透明なセラミックスでコーティングする技術を紹介しています。これは食物に触れても安全であり、頑丈、汚れ落としが簡単、こげつきにくい、強火使用可能などのフッ素コーティングにはない特徴があります。また、この技術は操作が簡単なためどなたでも実施することができ、失敗してもコーティングが剥がれてもリセットしてやり直すことができるため、持続可能なSDGsにふさわしいフライパンとすることができました。

今回はアルミフライパンではなく、アルミ(合金)板を用いました。

 アルミフライパンに黒染め描画する方法は過去のブログに記載していますので下のボタンをクリックしてください。アルミフライパンも板も黒染めとセラミックコーティングの方法は同じです。

今回の作品です

ステンシルシートで桜の絵の部分をラッカーマスキングして、セラミックコーティング処理します。その後マスキングを取り除いた後、沸騰水浸漬して黒染めします。黒染めの後再びセラミックコーティングして全体を保護します。
白黒反転したものです。ラッカーマスキングは沸騰水に耐えることができますので、マスキングしてすぐに沸騰水で黒染めします。マスキングを溶剤で取り除くとその部分は白いままです。全体を透明セラミックコーティングして仕上げます。
これもステンシル技法での桜模様です。
こちらはマンダラ模様のステンシルシートを使いました。
アルミ基板をつるつるに磨いてマンダラを黒染めしてみました。反射が強くなります。
猫柄のマスキングをしてからバックを黒染めしました。マスキングを除去するとアルミ色の猫になります。仕上げは透明セラミックコーティングです。

できあがったパネルをキッチンカウンターに置いてみました。

元は人工大理石の天板だったのですが、汚れがひどくなったので赤いセラミックタイル張りにしていました。タイル張りも、欠けたり、目地の部分の汚れがひどくなったりで何とかしようと思っていました。
作成したパネルを並べてみました。両面テープで接着しました。

キッチン天板の主流は人工大理石ですが、これは汚れがしみこみやすい上に廃棄に際しても環境負荷が大きくなります。これに比べてアルミやステンレスはリサイクル性がよくSDGsにふさわしいと言えます。

 人工大理石は樹脂とセラミック粉の混合物で、汚れがどうしてもしみ込みやすい上に、廃棄時にリサイクル分別ができないためあまりSDGsに適した材料とは言えません。これに比べてステンレスやアルミといった金属はリサイクル性抜群です。傷がつきやすい問題も透明セラミックコーティングで鉛筆硬度が9H(もとは2Bくらい)まで硬くなりますのでかなり改善されます。今回は基材にステンレスではなく、アルミを用いたのは、セラミックコーティングの密着性とこれの耐熱水性がステンレスに処理するよりもアルミの方が優れている点と、アルミは沸騰水道水だけで簡単に黒染めができて丈夫で安全な絵が描けるためです。

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