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当ブログエマリーニでは、アルミフライパンにアルミニウムの自然な黒色化反応を利用して、マンダラや猫などの絵を描いています。この表面を、ゾルゲル法と呼ばれる透明なセラミックコーティングで保護していますが、このコーティングには、保護効果以外にも、汚れを簡単に落とすことができてお手入れが楽になるという効果があります。このお手入れが楽になるという性質は、ゾルゲルコーティング表面が親水性であるためです。

まずは、親水性で汚れが簡単に落ちる動画をご覧ください。

親水性表面で油性マーカーが水だけで消すことができます。

動画のフライパンはアルミ合金製で、半分をゾルゲルコーティング処理しています。模様のある半分がコーティング処理部分で、何もない半分はアルミニウムままになります。このフライパンに、油性マーカー(油性インクのため、水洗いでは通常消えない。)で落書きし、水を注いだのちスポンジで軽くこすります。コーティング部分は簡単に消すことができますが、アルミままでは消すことができません。

親水性表面から油がとりのぞかれるのは、油よりも水になじみやすいため。

アルミニウム表面に付着した油は、水中でもあまり浮いてきません
親水性ゾルゲルコーティングは水になじむため、水が油の下側に回り込んで油が浮きやすくなります。

実際の調理の油汚れも洗剤なしできれいになります。固まってもメラミンフォームできれいになります。

普段は水洗いできれいになりますが、使っているうちに残った油が固まってきます。このときはメラミンフォーム(中性洗剤と併用するなお良い)でこすっていただくときれいになります。ひどくこびりついたときは中でお湯を沸かしてふやかしてからメラミンフォームでこすっていただくときれいになります。メラミンフォームの代わりにアルミホイル(アルミ箔)を丸めたものでたわしのようにこすっても焦げ落としには効果的です。ただし、研磨剤はコーティングを傷めますのでご使用はお控えください。

親水性はフッ素加工の撥水性と真逆の性質なので、調理中にくっつきやすいのではないかと思われるかもしれませんが、十分予熱すれば大丈夫です。

親水性は撥水性とは逆の性質なので、目玉焼きなどが調理中にくっつきやすくなるのではないかお考えになるかもしれません。これは、予熱しないで食物を入れた場合は正解です。しかし、250℃以上に予熱すると、親水性は撥水性に変化し、加えてライデンフロスト効果と呼ばれる水分が空中に浮遊する効果が現れるのでくっつきにくくなることが確認されています。今のコンロは温度センサーがついていて、250~290℃より温度が上がらなくなります。これで自動で弱火になれば適温で食材を投入してください。基材はアルミで熱が伝わりやすいため、1分もかからずに十分予熱されます。食材投入後は適宜火力を弱めて焦げないようにしてください。くっつきは最初の接触時に起こりますので後は弱火でも十分です。

今後は、エマリーニフライパンの調理動画もアップしていきたいと思います。アルミフライパンを使ったアート作品もショップで公開していますので、ぜひ覗いてみてください。