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当ブログEMMARINIでは、ゾルゲル法と呼ばれるセラミックコーティング技術とアルミニウムが沸騰水道水で黒くなる黒色化反応を用いて、アルミフライパンの調理面に描画した作品を紹介しています。これら技術は食品容器として安全性が確認されているだけでなく、耐熱性や耐沸騰水性にも優れているため、実際に調理に使うことができます。さらに、このゾルゲルコーティングはフッ素樹脂コーティングよりも耐熱温度が高く、予熱をすればくっつきにくく、しかも親水性で汚れが落ちやすくなる特長があるため、強火を使いたいイタリアンや中華に適しています。

ゾルゲル法コーティングを厚くするのは、今まで結構手間がかかっていました。今回、簡単に厚くすることに成功しました。

ゾルゲル法セラミックコーティングは。透明で、耐熱、耐沸騰水、耐薬品、耐擦傷に優れているのですが、欠点としては厚くするのに大変手間がかかるという欠点がありました。1回の塗布焼き付け工程で可能な膜厚はせいぜい0.5μ程度で、これより厚くするには、塗布焼き付け工程を何回も繰り返す必要がありました。一度に厚くしようとすると、亀裂が入ってしまいます。コーティングを厚くして光沢のある作品も作りたかったのですが手間がかかって仕方がありませんでした。しかし、何とか工夫して、塗布回数は複数回になるのですが、一度の焼き付けでコーティングができるようになりました。

2作品を紹介します。まずはアルミの銀色をバックにした猫とマンダラ模様です。

調理面にマンダラを模様をステンシル技法で描き、猫の足跡を側面につけました。
角度を変えてみると光の加減で光沢があるのが見えます。基材もバフ仕上げしています。

次は、黒をバックに猫の親子を描きました。こちらは陶器のようにも見えます。

猫のバックは星空にしてみました。
角度を変えてみるとつやがあるのがわかります。陶器のように見えませんか?

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